qpopper のコンパイル

原稿執筆（2002/5/20）時点での最新バージョンは 4.0.4 です。古いものにはセキュリティ上の弱点があったりするので、最新版を使うようにしましょう。アーカイブは ring サーバなどにあります。

例によって、ソースを /usr/local/src 以下に展開します。FreeBSD 4.5-RELEASE には標準で pop というユーザが用意されているのでこれを使います。今回は APOP 対応にしてみましょう。APOP というと、FreeBSD 2.2.x + qpopper 2.5.x のころになんどやってもパスワードの設定がうまくいかなくて挫折したことがありますが、いまやそんなこともなくなりました。

                                                                                
[hoge:/usr/local/src]% tar zvxf ~/qpopper4.0.4.tar.gz
[hoge:/usr/local/src]% cd qpopper4.0.4/
[hoge:/usr/local/src/qpopper4.0.4]% ./configure --enable-apop=/etc/pop.auth --ena
ble-popuid=pop （もちろん実際は改行しない）
[hoge:/usr/local/src/qpopper4.0.4]% gmake  （たぶん usb make でもＯＫ）
[hoge:/usr/local/src/qpopper4.0.4]% su
password: XXXXXXXX
[hoge:/usr/local/src/qpopper4.0.4]# gmake install

これでコンパイル＆インストール完了。次に APOP 用パスワードの登録を行う。

                                                                                 
[hoge:/usr/local/src/qpopper4.0.4]# rehash  （ログインしなおしていなければ） 
[hoge:/usr/local/src/qpopper4.0.4]# popauth -user nanashi
Adding only APOP password for nanashi
New password:XXXXXXXX  （もちろん表示されない）
Retype new password: XXXXXXXX

これで完了。では、qpopper が inetd から呼ばれるように変更しておこう。/etc/inetd.conf の pop の行をコメントアウトしますが、インストール先はデフォルトでは /usr/local/sbin/popper なので inetd.conf の記述がそうなっていなければ修正します。次に、inetd は hosts.allow ファイルを参照しますので、適切なネットワークやホストからのみアクセスを許可します。あとは、inetd に HUP シグナルを送るだけ。/etc/inetd.conf は -STABLE や -CURRENT ではときどき mergemaster で書き換え対象になるので要注意です。


戻る