(1) 移行方針について

公式ドキュメントが出ていますので、まずそれを読みましょう。

「Configuration Managerをサポートするオンプレミスインフラストラクチャをアップグレードする」

バージョンに縛りはあるものの、インプレースアップグレードもできるそうです。

あとは、以前にやったようにサイトコードは継承せずに別のサーバを構築してスライドさせることもよくある手段のようです。

同じサイト境界内に別のサイトコードを持つCBサーバを並列で共存させることは私もこれまでやってきました。クライアントのインストールのさいにMPとサイトコードを明示的に指定することさえ忘れなければ特段大きな問題にはでくわすことはありませんでした。

ただし今回は、いろんな事情を考えて上記の方法はとりませんでした。クライアントの設定（サイトコードやMP）を変えたくないのと、現実のサーバでインプレースアップグレードが失敗するとOSごとの全リカバリーが必要になり、切り戻しに大幅な時間が必要であることが一番のネックでした。（検証サーバならいいけど本番サーバはちょっと…）

私が試したのは、新しいサーバに対してサイト復元を使う方法です。

[お約束]

もちろんこれから紹介する方法は公式にサポートされた方法ではないということになります。
試される方はリスクを理解した上でお願いします。

公式にもちゃんと書かれていますから、うまくいかなければ自己解決するか、あきらめて別の方法を探ってくださいね。

おおまかな作業の流れは以下のとおりです。

(a) WS2012R2サーバでサイトバックアップを取得

(b) WS2012R2サーバをシャットダウン

(c) WS2022サーバのOSセットアップ・ドメイン参加を実施

(d) WS2022サーバのIIS, SQLServer等のミドルウェアを用意

(e) Configuration Manager インストールの際に修復を実行、(a)で取得したバックアップを取り込む

この方法のメリットは、失敗したときの切り戻しが容易です。WS2022サーバをシャットダウンし、WS2012R2のコンピュータアカウントを再生するだけでことたります。(IPアドレスが違う場合はDNSの確認も必要ですが)。

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