MRTG のコンパイル


それでは、配布ファイルがそろったところでコンパイルします。コンパイル手順は MRTG の README に書いてある通りにやらないと結構痛い目に遭います（経験者談）

まず、各ファイルを適当なディレクトリ（私の場合 /usr/local/src）にばらします。

システムに zlib が含まれていない場合には zlib からコンパイルを始めます。



% cd zlib
% ./configure                                                            
% make
% cd ..
ここで、# make install しないのがポイントです。以後、zlib を手でコンパイルした場合には、zlib 関係のフラグのパスに /usr/local/src/zlib を（相対パスで）指定してください。

次に libpng と linjpeg をコンパイルします。


% cd libpng-1.0.13
% gmake -f scripts/makefile.std ZLIBLIB=/usr/lib ZLIBINC=/usr/include  
% rm *.so.* *.so
% cd ../jpeg-6b
% ./configure
% gmake
% cd ..
FreeBSD 4-STABLE ではすでに zlib がシステム標準で搭載されています。libpng の INSTALL のドキュメントにあるように、libpng のコンパイルには zlib.h と zconf.h が必要です。今回の場合には /usr/include にそれらのファイルがあるので、ZLIBLIB=/usr/lib ZLIBINC=/usr/include とすればよさそうです。

/usr/local/src/libpng/scripts には、いくつかの OS のためのファイルが用意されていますが、残念ながら FreeBSD 用はないので、標準のものを使えばよいようです。
（個人的には Linux があって FreeBSD がないのは悲しかったりしますが…）

続いて、gd をコンパイルします。


% cd gd-1.8.4
% make INCLUDEDIRS="-I/usr/include -I../libpng-1.0.13 -I../jpeg-6b -I." L
IBDIRS="-L/usr/lib -L. -L../libpng-1.0.13 -L ../jpeg-6b"
（注：実際には改行しません）
% cd ..

ここまでが下準備です。そしてやっと MRTG 本体のコンパイルに入ります。



% cd mrtg-2.9.17
% ./configure --with-gd=../gd-1.8.4 --with-z-lib=/usr/lib --with-z-inc=/u
sr/include --with-png=../libpng-1.0.13 --with-jpeg=../jpeg-6b
（注：実際には改行しません）

環境チェックが終わって、 
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Config is DONE!

Type 'make' to compile the software

       ... that wishlist mentioned above does really exist. So if
you feel like showing your appreciation for MRTG, this is the
place to go. I just love CDs and DVDs

                            -- Tobi Oetiker 
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と表示されたらうまくいったということです。

あとは、 


% make

としてコンパイルが終わるのを待つだけです。昔は make install はできなかったのですが、今は makefile に install ターゲットが定義されているので、configure の -prefix で指定された場所にインストールされます。デフォルトでは /usr/local/mrtg-2 以下にインストールされます。



% su
# make install

これでコンパイルは完了です。次から設定に入ります。


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